エネルギー管理士試験(2022年)の振りかえり

2022年にエネルギー管理士(熱)を受験しました。無事、一発合格できましたので、受験体験談をブログに書きたいと思います。「エネルギー管理士試験」の詳細はこちらをどうぞ。

ECCJ 省エネルギーセンター / 令和4年度エネルギー管理士試験 / 目次

① 資格試験挑戦への動機づけ

時間を捻出し、資格試験に望むには強い動機(インセンティブ)が必要です。パッと思いつくのは「資格が昇格や転職に役立つ」ですが、私の場合はそのどちらもありません。そこで、「エネルギー管理士」の資格試験にチャレンジするにあたり、自分のなかで受験の「動機」をハッキリさせてから学習をスタートしました。こちらの2つです。

  • 会社からの一時金
  • 知識の強化

私の会社では「エネルギー管理士」に合格すると数万円の一時金がもらえます。正直言うと、勉強に費やす時間を考えたら副業のほうがよっぽど効率よいのですが、「お金もらえるなら受けようかな」とささやかでも動機になりました。

けれども、勉強を続けられた最大の理由はこちらが大きい。「エネルギー管理士」の試験勉強を通して、知識が強化できると感じたことです。半ば強制的に勉強するうち、これまでふんわり理解していたことが、徐々に人に教えられる程度には分かってきました。

学習の途中で、「たとえ試験に落ちても、資格試験に取り組んだことは自分のキャリアの強みになる」と頭を切り替えられたことが、一番の動機になったと思います。

② 勉強前の理解度

私は化学工学を専攻し、就職後も化学系エンジニアとして10年以上働いています。「エネルギー管理士」が網羅する分野は「まったく分からない」ではないけれど、数学や物理の基礎はほぼ忘れている状態。熱分野の4課目のうち、パラパラ過去問をめくった段階での感想は、

  • 課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規→ひたすら暗記?
  • 課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎→仕事で扱ってる分野だけど、勉強必須
  • 課目Ⅲ 燃料と燃焼→計算は学生時代やったような(忘れている)
  • 課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理→仕事扱っている分野だけど、思ったより初見の専門用語も多い?
③ 勉強の方針

勉強計画は、合格者の体験談ブログを読み、次の通りとしました。

  • 勉強時間は「150時間」
  • 勉強方法は「10年分の過去問をひたすら解く」

試験日の7月末から逆算し、勉強は4月半ばからスタート。4月は準備期間と位置づけ、問題集をざっと読み、勉強範囲の優先順位をつけます。
本格的に試験勉強に取り組んだのは5~7月の3ヶ月間。1カ月あたり50時間を目標にします。

余談ですが、わが家は共働きで保育園児を子育て中なので、時間の捻出には苦労しました。夫婦交代で家事育児をし、平日に1時間(20時間/月)と休日に3時間(30時間/月)を何とか勉強に充てました。

試験対策で使った問題集は『2021年版 エネルギー管理士 熱分野過去問題集』(オーム社)です。過去問は初めから順番にするのではなく、理解に時間がかかる課目を初めに、暗記の課目は試験直前に勉強しました。私の学習スケジュール(実績)は次の通りです。

  1. 課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎(1カ月)
  2. 課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理(2週間)
  3. 課目Ⅰエネルギー総合管理及び法規(2週間)
  4. 課目Ⅲ 燃料と燃焼(2週間)
  5. 過去問通し×5回分(2週間)
④ 勉強のコツ

とくに課目Ⅱで感じたのですが、解説を読んでも解き方が理解できないという問題がいくつかありました。粘り強く時間をかければ分かるかもしれませんが、資格試験勉強は時間が勝負。所詮、6割取れれば合格できるので、どうしても分からない問題は「この問題がでたら諦めよう」と潔く捨てました。

もし時間が取れるようであれば、過去問に取り掛かる前に「高校数学」を1カ月程度復習することをおススメします。