山形県庄内の旅① 山居倉庫、土門拳記念館(酒田市)

2023年夏は、山形県庄内地方を車でまわりました。訪問した場所や、食べたものを写真で記録します。

山居倉庫

山居倉庫は、明治26年に旧藩主・酒田家によって建てられた米保管倉庫です。2021年3月には国指定史跡となった酒田市の観光名所のひとつです。

山居倉庫といえば、この欅並木(けやきなみき)がフォトスポットとして有名ですが、この欅(けやき)は、日本海からの強風と夏の直射日光をさえぎり、倉庫内の温度変化を少なくする目的で植えられたそうです。現在は41本残っています。

真夏日にもかかわらず、山居倉庫周辺は風がよく通り気持ちの良い場所でした。散歩道をぐるりとまわります。ここは山居町一丁目一番地。

こちらは、最上川舟運において物資の輸送をするためにつくられた小鵜飼船(こうがいぶね)。おもに支流や舟着場間の近距離輸送に使われたとのこと。米の積出港としてにぎわった酒田市の様子が伝わってきます。

土門拳記念館

飯森山公園のなかにある土門拳記念館は、池のそばにひっそり佇み、周囲の自然環境との調和が美しい施設です。

土門拳記念館では、酒田市出身で、20世紀の日本を代表する写真家のひとりである写真家・土門拳の作品を多く所蔵しています。私が訪問したときは、代表作のひとつ「古寺巡礼」と東寺特集が展示されていました。

全5巻からなる写真集「古寺巡礼」のうち、第四集の題字は川端康成が書いたとのこと。

館内には、つい座りたくなる椅子やソファが展示室ごと配置されています。腰を下ろすと時間の流れがゆっくり変わるようでした。正面の庭園は土門拳と親交の深い芸術家のひとりである勅使河原宏氏の作品です。

このように、館内には名だたる芸術家たちが土門拳のために残した彫刻、庭園、銘板などがあり、記念館そのものの芸術性を高めているとのこと。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にも格付けされたそうです。

記念館のある飯森山公園には、ぼうけん広場という広々とした公園もありました。春は桜の名所のひとつなのだとか。またぜひ訪れたいです。