2|東日本大震災・原子力災害伝承館
今回の旅行で最初に訪問した施設は「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。所在地の双葉町は、長らく帰還困難区域であり、こちらの施設も2020年9月に開館したばかりです。
地震、津波、原発事故の被害を伝える資料を約200点展示しています。震災から復興までの全体像がつかめる展示内容のため、福島県の沿岸部で震災関係の施設を見て回る際は一番初めに見ておくと良さそうです。写真は津波により変形した消防車。
二つ並んだ時計は、それぞれ地震発生時刻と津波到達時刻のまま止まっています。たった1時間足らずで津波から避難しなければならなかった現場の緊迫した状況を端的に表した展示に、胸が締めつけられました。
福島第一原子力発電所の模型です。原発事故については、この後訪問した「東京電力廃炉資料館」でじっくり知ることができましたが、伝承館でも原発事故の概要がある程度分かります。
原発事故の現場で、現状把握のために使われていたホワイトボードがそのままの状態で展示されていたのが印象的でした。
写真は原発事故前、原発事故直後、そして10年後の放射線量を比較した展示です。パネル展示は、視覚的にパッと分かりやすく、小学生にも理解しやすい内容だと感じました。
子どもの外遊びからみた放射線に対する保護者の意識変化や子どもの体力等の変化の統計調査も分かりやすい!
3|東京電力廃炉資料館
東京電力廃炉資料館は、東京電力ホールディングスが運営する施設です。福島第一原子力発電所事故の事実と廃炉事業の現状などを広く知ってもらうために2018年にオープンしました。入館料は無料ですが、案内ガイド付きツアー形式のため事前予約が必要です。
1号機から4号機まで、それぞれ何が起こったのか、廃炉事業はどのように進んでいるのかが一望できます。
原子力発電のプロセスや、どのように安全を確保していくのかが分かり、とても勉強になりました。